コロナ禍でのカナダ留学生活
みなさんこんにちは!カナダ、トロントに在住5年目の、まえといいます。
学生をしていますが、コロナでオンライン授業になり早1年。
日本でも、留学の価値、どこでどう、何を学ぶのかが再注目されていますね。
正直日本への帰国を何度も考えましたが、現在まだトロントに残っています。
これから留学を考えている方にもコロナ前後の留学をお伝えできればと思います。
コロナ禍のカナダ教育現場
2021年6月現在、公立小学校、高校などはオンライン授業になっていますが、件数や状況が落ち着いている場合は対面授業を行っています。
トロントでは保護者が対面授業の学校に戻らせるか、オンラインのまま通わせるか決定できる学校もありました。
(少し前の情報なので最新の情報は政府や市のウェブサイトから得てください)
一方で、Post Secondary Education (カレッジやユニバーシティでの教育) は2020年3月から一年以上オンラインです。
私の通っているYork universityでは去年の夏から秋にかけて、少し状況が落ち着いているときに、
どうしても対面授業が必要なクラスのみ(ラボが必要な専攻等)キャンパスで対面授業をしていたこともありましたが、
私の専攻はまるっきりオンラインでした。
今現在はやはりオンライン授業ですが、2021年秋から50%キャパシティーでの対面授業復帰を目指すとのこと。
オンライン授業の良し悪し
勝手ながら
①通学
②課題や出席点
③友達や他の生徒たちとの交流
④ネットや技術
⑤精神的な影響
の5つに焦点を当てて比べたいと思います。
あくまでも個人の感想なので参考としてですが。
①通学
対面授業ではもちろんキャンパスに通学しなければならないので、TTC(トロントの地下鉄、バスの運用会社)の通学費用はもちろん、時間も取られます。
当時住んでいたところは地下鉄で4駅くらいだったので、通学に30分かからず便利でしたね。
中にはMarkhamやBrampton (トロントの近隣都市)から1時間半かけてくる友達もいました。
オンラインではZoomで授業を受けるので、もちろん通学時間、費用ともにかかりません。
PC起動してすぐに課題をみたり、クラスに入れます。
②課題や出席点
対面授業ではエッセイなどはプリントして提出していました。
学校の図書館にコピー機が置いてあって、学生証にチャージされているお金でプリントすることができます。
授業事態は講義で映画を見たり、ディスカッションすることが多かったです。
小説を2週間に一冊読むくらいで、そこまで大変という感じでもなかったです。
テストはもちろん対面、小テストなどもすべてハードコピーでした。
出席点に関しては、例えば講義の後にTutorialという比較的小さいクラスで講義の内容を掘り下げるクラスがあるのですが、そこに出席して、発言を1回でもすれば満点取れる感じでした。
オンライン授業ではエッセイの提出の仕方もテストの仕方もすべてオンラインです。
メールで提出授業もあればオンラインクラスサイトのドロップボックスに直接提出するのもあります。
課題は映画を一本見て、それに関しての考察を200~500字で次のクラスまでに掲示板みたいなところに書き込む。
クラスではその映画を見てるの前提でディスカッションします。
それにプラスして小説一冊の半分も読み終えてディスカッションにそなえる。
ほかに2週間後に〆切があるエッセイも書き始めなきゃいけない、みたいな感じでした。そしてそのエッセイは1か月に1回あるくらいのペース。
正直毎週やることが多すぎてきつかったです。
出席点に関してはZoom にカメラオンにして発言するのが好ましく、発言は2回以上でやっとそのクラスの出席点が取れるという感じでした。
ここまで見てみると、課題の量が変わらない、または増えてるのにクラス外でやらなければいけないことが増えていて、オンラインの方が負担が大きいですね。
③友達や他の生徒たちとの交流
対面授業は隣に座っている子たちとディスカッションで仲良くなったり、グループプロジェクトで仲良くなることが多かったです。
テスト前は図書館で問題出し合ったり。カナディアンの友達ができるチャンスがめちゃめちゃ多かったです。
オンラインでも、ZoomのBreakout Room、少人数でディスカッションすることが多かったので、その際にいろんなクラスメイトと交流できました。
また、クラス全体でInstagramやWhatsapp、Discordなどのグループチャットを作り、課題や授業でわからないことがあれば聞いたり答えたり、という交流が可能でした。
④ネットや技術
対面授業では、学校のウェブサイトを使わず、Oldstyleでの授業も多かったです。
テストや課題は手書き、アナウンスメントも口頭というおじいちゃん先生がいらっしゃいました。
もちろん、当時から完全オンラインのクラスもありましたし、小テストをサイト上でやることも多かったです。
オンラインでは家庭にインターネットがないと話になりません。講義はもちろん、課題すら出せません。
先月受けた期末テスト中に10分ほど自宅が停電してしまい、パニックになりました💦結果大丈夫でしたが、こういう技術的な問題はどうしようもないです。
⑤精神的な影響
自分の経験からすると、対面授業も忙しかったですし、やることもたくさんありました。
週2でバイトも行ってましたけど、対面で人との交流があったのは大きかったと思います。
オンライン授業が始まってから、ずっとなんでこんなにいっぱいいっぱいなんだろうと思っていました。
通学しなくてもいいし、時間がもっとあるはずなのにと。でも考えてみたらやることが多くなってるんですからもちろんつらいんです。
しかも学費は変わらない。私の大学ではカナディアンの生徒より5倍学費を払っています。週2でバイトも行っています。
私自身頭がパンクして実は涙を流してしまったりもしました💦。そしてこのコロナですから、さらに精神的に追い込まれました。
留学の最大の魅力
コロナで見直されている通り、言語を学ぶだけなら、日本にいながら留学もできます。
ただ現地留学は言語だけでなく、その国の文化や雰囲気に触れることができます。
カナダは特に、たくさんの国や民族の人が集まってできているので、さらにいろんな文化に触れることができます。
語学学校、カレッジ、大学ではアジアやヨーロッパからの留学生のみならず
生粋のカナディアンのまで様々な人との出会いがありました。
これは留学の最大の魅力だと思います。
もちろん留学の目的、国によっても予算や留学の仕方が変わってくるので
一概には言えませんが、この記事が少しでもお役に立てればと思います。